私の友達が話していた、幼少の頃の話です。
雪子(仮)は小さい頃、毎日の様に祖父母の家の裏山で遊んでいたそうです。「何をして?」と聞くと「蛇と遊んでたんだ(笑)」といつも言います。ふざけてんのかな、と思いながらも、面白そうなので話を聞きました。
雪子は可愛い子でした。雪子は山で遊ぶより友達同士おままごとをしたり、お祖母ちゃんに付いて色んな人に会う方が好きでした。そんな女の子が、二日に一度は、絶対に山の中に行くんです。お昼を食べたら夕方まで、ずーっっと、です。
山の中、今は場所を覚えていない”そこ”に行けば、蛇が待っていたんだそうです。”そこ”には小さな湧き水が沸く池があり、「●●!」とよぶと蛇が水から頭を出して、にっこり笑って「雪子」とよぶそうです。●●は、そこだけイマイチ思い出せないんだそうです。
蛇は池から出ると、ぐるっととぐろを一つ巻き、鱗のある”男の子”になって、雪子といつも遊んでいたそうです。赤っぽい体に、気持ち悪いとは感じない程自然に、鱗が付いていた、とその手の感触は「ぬめっていない亀」だったそうです。糸みたいな目、獣の様な形の白い唇、鼻筋の通った細い鼻、髪だけは真っ黒かったと雪子は言います。
色んな話をして、色んな場所に行って、ただただ遊んでいた、と雪子は懐かしそうに笑っています。
その蛇と分れたのは、10歳になった時。蛇は「大きい蛇になって、必ず、また来る。」と、涙を流して別れたそうです。
「その時は、一緒に水の中に行こう」
と蛇に言われ、雪子も「うん、待ってる」と約束をしているそうです。そのいつかは、いつ来るんでしょうか。雪子は祖母に言われ、絶対にプール、湖、海、池には近付きません。少し暖かい様な、不思議な話です。
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>少し暖かい様な、不思議な話です。
いや、普通に怖えーよwwwww