うちのじーちゃんばーちゃんの話。じーちゃんばーちゃんは農家。畑は山の中にある。昔、二人で山を開墾(?)して作ったとかいう畑で、主にサツマイモを植えている。山には猪がいて、よくサツマイモを掘り返して食ってしまう。で、収穫に結構な被害が出ていたらしい。
困った二人は、畑の隅を耕してそこにも芋を植え、山の中に向かって「食うならこっちを食ってくれ。他は人間用だから」と呼び掛けたらしい。
そして収穫の時期になると、猪に作った畑の芋だけが食われていて、人間用の畑の芋は全て無事。じーちゃんは関心して、以来商品にならないくず芋もそこに置いて帰ってるそうだ。じーちゃん曰く「奴らなかなか話がわかるぞ」とのこと。