親父の体験談。
うちは四方を山に囲まれた、当にド田舎なんだけど、親父が若い頃、炭守り(一晩かけて、窯で木を炭にするための見張り)をしていたときの事。夜も更け、灯りといえば焚き火のみ。風も無く、静寂が支配する闇。
そんなとき、焚き火の灯りにかすかに映る目の前の景色が右に動いた。それは連続して、ずーーずーーーという感じで、動き続けた。親父は これは疲れなのか、と一時自問したが、火の点いた木片をかざして、これが幻覚や錯覚ではないことがわかった。それは直径30センチはあるであろう、蛇だった。蛇はそのまま目前を通り過ぎ、闇の中に消えていったという。
オレが小学生のころ、黒豹を見てガクブルで家に帰り、親父に話したときも「そりゃ山は何でもおるわい」と笑ってたな~w