川の話です。北海道の山奥にある村の話ですが、以前、上流から怪人の死体が流れてきたという話をしました。他にもいろいろなものが流れてきたそうですが、流れてきたとても変なものとしては『仏壇』があったそうです。黒塗りの小型の古い仏壇が。田畑に水をひくための堤のところに流れ着いたそうですが、その数日後に川のその辺りの魚が死んで、たくさん浮かび上がっていたそうです。これより上流に村や人が住んでいるところはなく、どこから、どうやって仏壇が流れ着いたかわからなかったとか。村の人たちが引き上げて、ナタで叩き壊して薪にしてしまったそうです。
その後のタタリはなかったそうですが、次の年の同じ月に、村の女の子が行方不明になったそうです。方方手をつくして探しましたが、結局みつからなかったと。