これ俺のおじさんから聞いた話。おじさんはある地方の港町で蒲鉾屋やってる。ある日でっかいイタチ鮫が捕れて、おじさんの蒲鉾工場に届けられた。鮫を解体した後で、とても立派な歯の骨が残ったそうだ。捨てるのが惜しくて、しばらく持っていたんだけど、知り合いの釣具屋の店主が、是非店に飾りたいとか言ってきて、おじさんはあげたそうだ。それからしばらくして、店主に不運なことが続いたらしい。子供が海水浴場で溺れかけて、ようやく鮫の歯に原因があると気づいたそうだ。そこで、お寺に持っていく前に、近所で有名な霊感の強い女性に見てもらうことにした。(多分スナックのママ。地元では有名。ただし、霊感で金儲けしようとすると、本人に災難が起こるそうだ)
ママ「駄目よ、こんな物持ってきちゃ、縁起でもない」
店主「何が見える?」
ママ「この鮫、いっぱい人食べてるわね」
店主「...........」
ママ「中国人かしら?何言ってるか分からないわ」
おじさんもその話を聞いて思い当たることがあったらしい。
「俺はベトナム人だと思ったけどな」だって。