子供をさらう赤い目の妖怪の群れ

中学くらいの頃、子供キャンプみたいなイベントに参加した時の話。キャンプ初日の夜、宿の部屋で他の子たちと喋っていたら、「山の方でなんか光ってる!」と誰かが突然言い出した。山の中に見える赤い光は・・・何だ?と思って外を見てみると、確かに山の中腹ぐらいの所で、真っ赤な光みたいのものが見えた。・・・それも、1個じゃなくて10個くらいの赤い光がゾロゾロと動いていた。他の部屋の子たちも集まって来て、なんだあれ?と騒ぎ始めた。すると、宿のおばさんが部屋に来たので、「外に赤い光が・・・」と言ったら、「もう外を見ないようにしなさい!」と血相を変えて怒鳴り、カーテンを勢いよく閉めた。結局あれは何だったんだろうと、気になりながらも寝てしまった。次の日の朝、おばさんに昨日の光の事を訊いてみた。おばさん曰く、「昔からこの地域の山には、子供をさらう妖怪みたいなものがいる。赤い光は、その妖怪の目が光っているから。その妖怪が現れると、子供が行方不明になることがよくある」という話を聞かされ、とても怖かったのを覚えている。

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