ニヤニヤ笑う人面獣

知り合いの話。

彼の親族が、所有している山で奇妙な獣を見たらしい。身体は野良犬であったが、その顔が人間のものだったというのだ。ニヤニヤと笑う中年の男のもので、どことなく下品な印象を受けたとか。それからしばらくして、今度は人面の鹿を見たと言い出した。やはり、あの中年男の顔をしていたそうだ。




その後もその山で、魚、蛇、猿など、何度となく人面の獣を見たらしい。どれも皆、あの男性の下品な顔がついていたという。どうやらこの獣は親族の顔を覚えたようで、最近ではニヤニヤ笑いながら足元へ近よってくるようになった。気味の悪いことこの上なく、目撃したら一目散に逃げるようにしたそうだ。

「そのおっちゃんの顔に、全然見覚えがないんだとさ。どうして自分の山に現れるのか、まったくわからないのが嫌なんだって」

この親族、先日狩猟免許を取得し、山に入る際には銃を携えるようになった。

……その内何か凄い報告が聞けそうで、彼と話す時はドキドキしている私である。

『ニヤニヤ笑う人面獣』へのコメント

  1. 名前: : 投稿日:2016/01/25(月) 17:49:09 ID:I5NzIwOTM

    雷鳥は好みじゃないな
    〜聞いた話でもう読む気失せちゃう
    創作で良いけどリアリティーと余韻が欲しい

  2. 名前:匿名 : 投稿日:2016/01/26(火) 23:22:37 ID:AxMjQzNjQ

    雷鳥一瞬でわかるよなあ

  3. 名前:太田牛一 : 投稿日:2016/10/29(土) 22:37:24 ID:AyOTc0OTk

    自分の作品を出すこともなく、他人の作品を批評ばかりしてる人がいるみたいだけど、このままでは誰も書く人がいなくなっちゃうんじゃないかと思うと、そちらの方が怖い話だと思う。

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