某所で金属片を拾ったら奇妙な現象が起きた

昔々、自分がまだ小学生だった頃の話です。うちの祖母が某宗教好きで、一ヶ月に一度はとある山奥にある庵のような所に通って祝詞をあげてました。 その庵への道沿いは、春には土筆なぞも生えていて
その時期にはピクニック気分で私達家族も付き合ったものでした。

そんな事で庵に行った帰り道。土筆を摘んでいた母が、草の中から貨幣のような丸く中心に穴の開いた金属片を拾いました。よく見ると、朽ちてはいましたが外周は丸く、四角の穴が開いた和同開珎のような江戸以前の貨幣のようでした。珍しい物を拾ったと家に着くなり、母が猛烈な寒気に襲われ、春だというのに布団を3枚掛けても「寒い、寒い」という始末。 これは拾ったお金に何かあるのかもしれないと、拾った貨幣を元の場所に戻してきたら、母の寒気は収まったそうです。

窓から家に入り込んだ人なつこい猫が、父の日課である読経が始まるなり一目散に逃げ出し 5メートル程全力疾走していたのが「憑き物が落ちたように」きびすを返してまた家まで戻ってきた事もありました。

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