田舎育ちの友達が、小学生の時の不思議な話を教えてくれた。
夏に山で遊んでるうちに迷った上、すごい雷雨になってしまった。泣きながら耳ふさいで歩き回ってたら少し広い場所に出た。当時、動いてる方が安全だと思ってたらしい。幾つか切り株があって、切った木がまとめてあったりして、誰かここで仕事してたのかな、と思ったと同時に光と雷。近い!と思ってまた耳をふさいで歩き出そうとしたら、毛が生えたでっかい何かに両腕を掴まれて何mか、どかされた。
その途端に森の中を雷が走った。自分が居た場所を通って横にビャーッと光が走り抜けてった。呆然としてると、毛が生えた何かが頭をグシャグシャ撫で回して「雷怖いな、あと少ししたら帰れ、座って休んでいっていいから」という意味の声が聞こえた。ハッとして見上げたら、誰もいなかった。
雨はすぐに弱くなり、友達は切り株で少し休んでから帰った。感じとしては熊みたいな大きさで、どかされた時はひょい、と宙に浮いたんだと。高校生になって、となりのトトロを見たときは、アレだ!と思ったそう。話しかけてくれたのは、日本語だったかどうか、声はどんなだったか、どうしても思い出せないって。
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いい話だなぁ。場所はどこなんだろう。
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愛知の村だそうです。
友達は、山を守る役目の何かなのかな?と言ってました。
神様も雷怖いのかな。