【江戸時代の怖い話】ウサギが集まって行う奇妙な儀式

江戸時代の随筆「譚海(たんかい)」に載ってた話。
伊豆国、新左衛門村の山中に三社明神がまつられている。その土地の者が参詣した帰りみち、なにやら音が聞こえてくる。担いでいた挟み箱に響くほどの鳴り音で、ふしぎに思った彼は音のするあたりをうかがった。そこには数十疋の兎が集まっており、皆々立ち上がり両手で自分の腹を打っている。皆いちどに揃えて打つがために大きな鳴り音となっていたのだった。

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