【前世の恨み】八王子城趾のに棲む意思を持った蛭

八王子城趾は有名な心霊スポットで、数多くの怪談話が伝えられていますが、それも納得できる程、落城の際は壮絶な戦死者を出したそうです。城兵達の流す赤い血は近くを流れる城山川に溢れ、次から次へ、太く真っ赤な蛭と成って泳ぎ始めました。それ以来、城山川は異様に蛭が多く棲み着いているのだとか。

また、ここの蛭は地元に人間には決して吸い付かないそうですが、ある時、越後から来た行商人が、足を洗おうと川に入ると、足を踏み入れるや否や無数の真っ赤な蛭が行商人に吸い付き、たちまち吸い殺してしまったそうです。八王子城を滅ぼしたのは、加賀の前田や越後の上杉、信濃の真田など、北方の大名たちだったので、蛭に生まれ変わった城兵達は北国の人間に祟るからだそうです。

私は、両親が富山県出身なので、この話を聞いて以来、八王子城趾には近づかないようにしています。

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