大正時代、とある村で行方不明になった幼女がいた

父の伯母が子供の頃(大正年間)の話。高知の山の近くに住んでいたが、ある日、彼女は夕刻を過ぎても家に戻らなかった。家人は心配し、彼女を探し始めたところ、夜になって一人で泣きながら歩いているところを村の人に保護されたそうだ。

彼女によれば、夕方、大八車を引いた老人を見かけた。その大八車には風車がついていて、なぜかそれに魅入られた彼女は山に向かう老人について歩いて行ってしまった。しばらくして我に返ると老人の姿はなく、里に戻っていたが、着物のすそは擦り切れ、数時間山の中を歩き回っていたらしい。どうやらその老人はムジナで、風車に見えたのはムジナがしっぽをくるくる回して彼女を幻惑したのだとか・・・

今、幼女が山で行方不明といったらもっと怖いことになると思うのですが、のどかな時代だったのですね。


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