崖を滑り落ちた作業員を助けたとあるモノが不気味すぎる

作業員が、崖崩れの現場を測量中に足を滑らせてしまった。岩肌を転げ落ちながらも、無我夢中で両手を振り回すうちに、偶然、右手の指が草に絡みついた。草はすぐに抜けたものの、そのことによって速度が落ちたおかげで比較的平らな場所で止まることができた。

足下を見ると、ほとんど垂直の崖が数十メートル。肝を冷やしながらも、掴んだ草を取ろうと掌を開いた。

絡みついていたのは草ではなく、黒髪だった。

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