酒の詰まった竹を見つけた話

竹炭を作るために竹を割っていた時のこと。大きな孟宗竹に刃を入れたところ、バシャッという感じで大量の液体が飛び散った。おそらく節の間に詰まっていたであろうその液体からは、強烈な酒の臭いがする。ちょっと癖のあるスコッチのような香りが鼻を抜けただけで、少し頭がクラクラした。

翌日に焼いた竹炭の出来は散々だった。楽しみを横取りされた誰かが怒ったのかもしれない。

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