日本海側の集落に住む祖母の話。祖母の家の裏山には、落城したという城址があります。その場所には、亡くなった殿様やお姫さまを弔うお墓があるそうです。お墓は集落の人が世話をしていました。祖母の母(曾祖母)は信心深い人で、ただ掃除をするだけではなく温かいお茶をお供えしていました。
当時まだ少女だった祖母と曾祖母が、掃除を済ませ、お茶をお供えして山道を帰ろうと下りているときでした。後ろ髪を強く引っ張られる感覚がありました。怖くなって大急ぎで下山し、近所の寺の住職に相談したところ「無縁仏さんは、掃除をするだけで大喜びなんだから、温かいお茶はあげない方が良い。喜びすぎてしまうよ」と、諭されたそうです。
そのお山の城址は、当時の欠けた美しい茶碗なども、拾えるような場所だったそうです。
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うーむ。
徳のある良い話と思ったら、やりすぎても連れて行かれる?
さすが殿様お姫様の無茶ブリかー。