【山の怪異】母親を探す子供の地蔵を見た話

もう8年位前に体験した事。山の中で迷い、山道を求めて右往左往していた時のことだった。散々歩き回って疲れてしまったんで、冷静になろうと石に腰をおろして休んだ。すると、どこからか「おっかあ~どごにいるだあ~」という声が響いてきた。声の感じからして、山の上の方からのもののように思えた。

自分と同じく迷った子供でもいるのかと同じく大声で「どうした~?」と叫んでみた。すると、今度はしたのほうから「おっかあ~どごにいるだあ~」と同じ感じの声が。ああ、これが怪異というものなのかと思いながら、何気なく座ってた石を見ると、それは苔むした子供を模った小さなお地蔵さんでした。ふと、これが引き金かなと勝手に納得してしまいました。

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