【花魁淵】何百年も前の錆びついたかんざしを拾った話

今から数十年も前のこと。黒川金山に向かう道を枯葉を踏み締めながら歩いていた。すると、何かが足に当たった。石ころだと思い通り過ぎようとしたが気になって手に取ると、何と錆びついたかんざしだった。

今の時代にかんざしをして山を歩く人なんかまずいない。有り得ないことだが拾ってポケットにしまって目的地に急いだ。下山して町の郷土家に見せると、「江戸時代以前のもので金山の女郎がつけてたもの」という。近くには花魁淵という曰く付きの場所があった。

真偽のほどはともかく、何百年もあとの時代に当時のかんざしが簡単に見付かるのか。発掘調査していて見付かったとかなら理解できるが・・・。枯葉の下というから俄に信じられないが、誰かが見付けて落としたか捨てたかとしか思えない。今でも信じられない出来事だった。


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