【山の主からの】山の沢を歩いていたら、大きな鹿の角が落ちていた【贈り物】

昨年役場から地籍調査の要請があり、久しぶりにうちの山に入った。一日がかりで杭打ちを終わり沢を下っていると鹿の角が落ちていた。立派なものだったので置物かナイフの柄にでもしようと拾い上げた。角を手に下っていると、「おー、よか鹿の角ば拾ったねぇ」という声がした。しかし、見回しても誰もいない。

「ばってん、一本じゃ縁起の悪かばい」
声の主を探してキョロキョロしていると、カランという音がした。音のした方を見ると、もう一本角が落ちていた。とりあえず大きな声でお礼を言い、鹿の角2本を手に山を下りた。

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