【不可解】消えた秘密基地の話

18年ほど前の話だが、友達といつも遊びに行ってた近くの山なんだけど、当時の俺は一人で「秘密基地」を作っていた。その山は元々「洞穴」とまでは言えない、「くぼみ」の多い山で、
その中にはよく動物の死骸が落ちていたりした。特に猫が多かった。

いつもの如く、基地を作る為に山に入った俺は、近道の為に茂みをかき分けて進んでいた所、見た事の無い場所に出た。その山は小さい山で、知り尽くしていると思っていた私は、「ココは俺だけの場所にしたいなぁ」何て思った。でも結局兄貴にバレてしまった。「林の中に丸い広場(木が生えてない)所が有って、真ん中に細い木が一本立ってる」と俺から聞き出した兄貴は、ソコに行こうとしたが、たどり着けなかったらしい。

兄貴は「穴の横に道なんて無いぞ!」と話していたが、私は3回ほど「ソコ」に行った事が有り、今でも道を覚えている。不思議と落ち着く場所で、日が暮れるまでソコでボーっとしていた
記憶が有る。中学生の頃、その山が切り崩されて、道路が出来るという話を聞き、「もう一度」との思いから、何度かソコに行こうとしたが、最後までたどり着く事は出来なかった。目印の洞穴も見つからなかった。

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