屋久島のはるか南、中ノ島という離島に行ったときの話。その島はすごく不便な島で定期船が非常に少なく漁船をチャーターして渡る事になった。渡航中に夜になり、船室から出て小便をしようと船尾にたった。すると船のはるか後方をまるで船に曳航されているかのように同じ速度で追尾してくるものがある。なんだろう??と目を凝らすとそれは筋骨たくましい人間の上半身であった。そいつはまるで曳航されてるかのように船を追尾してくる。うおおお!と叫び声をあげるとなんとそいつは「うぉぉお~」とあくびをしたのである。急いで操舵室の船長のところに行くと彼は「何か見ましたか?」と意味ありげに笑った。怖くなって到着まで船室に篭もり切ったのはいうまでもない。あれはなんだったのか・・。