祖父宅に伝わる「襖」に関する厳しい戒律

私の祖父母宅の話。祖父母の家では、『襖を間違っても逆に閉めるな』という厳しい戒律がある。というのも、左右逆(わかる?)に閉めた時だけ、その隙間からぼんやりとした人型の白い影が出てくるから。
私は見た事ないけど、子供の頃に面白がって祖父母宅の近所の友人に話したら、友人がやってしまい泡吹いて倒れた。祖母は見えないけど、祖父や娘である私の母、おば達には見える。

おばの一人が商売人だからか、やたら縁起を担ぐ人で、お祓いを試した事があった。神主、お寺さん、仙人のような修験者、皆ダメだった。皆「何かもわからない」「祓う事も出来ない」と言ったらしい。修験者が帰った後、たまたま襖が互い違いのままで、またぼんやり影が出ていた。その影が頭を何回も下げているのを見て、おばはお祓いをやめたらしい。で、今もそのまま。私が結婚した時は旦那にその旨伝えた。娘がもう少し大きくなったら、いずれ伝えるつもり。

ちあみに、何も害はないみたい。ただ出て来るだけ。襖を張り替えた時は影が濃くなるみたい。嬉しいんだろうか…。狐につままれたような話なんだけど、一体なんなんだろう。ちなみに母方は男が育たない女系家族なんだけど、これは関係ないんだろうな。

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