山で掘り出した透明な物

こないだ、おじいちゃんと山に登って、山芋堀りをしていました。私がスコップで地面を掘り返していると、透明なぶよぶよした物が現れました。おじいちゃんに言うと、
「いかん、山の神様だ。もう今日は帰るぞ」
と言って、それを急いで埋めて山を下りました。

後で、おじいちゃんにあれの正体を聞いたら、
「あれに長いこと触ると、たたりにあう」と言ったきり、口をつぐんでしまいました。

いったいなんだったんだろう。

■太歳かな?
■たいさい 【太歳・大歳】
(1)木星の異名。おおどし。
(2)陰陽道(おんようどう)の八将神の一。木星の精。
その年の干支(えと)と同じ方位にあり、その方角を吉方とする。歳の君。
■太歳とは、中国では食べると不老不死になると伝えられる肉塊。
■伝説でいう「太歳」ってのは・・・
土の中に埋まっているぶよぶよした不定形のモノで、木星の動きに合わせて土中を移動する。
誤って掘り出してしまうと、その地域に災厄をもたらす。(飢饉とか疫病とか)
また、見た人間は近く死ぬ。
戦時中、日本軍が大陸で塹壕を掘っていた時に掘り出してしまい、その部隊は疫病で全滅したという話も。

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