不思議だった経験。
二年ほど前、夜中に小腹が空いて、部屋でカップうどん食ってたのね。
そうすると、な~んか変な感じがあってさ、人に見られてるようなそんな感じ。
ふっと横をを見たのよ。
そしたら、何かたんすの前のあたりの空間?を開いてたような感じで、何か子供がこっち覗いて笑ってるの。
一瞬でぞぞ~~~ッと体中に悪寒が走って、金縛り状態になってさ、
1分ぐらいその子とじーっと見つめ合っていた。
少し時間がたってさ、あれ?この子の顔見たことあるな・・・と思ったら、
そのこがニイって歯を剥き出しにして笑ってさ、パタっと空間か何かを閉めて消えちゃったんだよ。
しばらくしてやっと動けるようになってさ、あの子が見てたところを見ても何の異常もない。
でも、あの子の顔は見たことあるな・・・誰だったっけ・・・と、ず~っと一晩中考えてたのね。
考えても考えても思い出せなくて、そのうち諦めて寝ちゃったのよ。
翌朝、夢で見たのか何か知らないけど、起きたらその子のこと思い出しててさ。
まあ誰だったかと言うと、よくある話なんだけど、子供のころ自分だけが知っていた友達って奴だったのよ。
家でも遊んでたはずなのに、何故か親は知らないってタイプのね。
どんな子だったかというと、
ちっちゃいころ、まあ、いろいろあって友達がいなかった自分とさ、遊んでくれてた少し上の年の男の子。
小さなころはほぼ毎日その子と遊んでたのね。田舎だったから、近所の小さな山で走り回ったりしてさ。
んで、一番鮮明に思い出したのが、今回の件に関連する事でさ。
夏休みも終わりに近くなった休日。(親が家にいた記憶があるからね)
ちょっと離れた神社に、その子につれてってもらったわけ。
その子が言うには「面白いもの見せてやるよ」ってことで、期待してついてったのね。
んで、神社の横に回ったら、何か小さな扉みたいのがあるわけ。戸袋っていうんだっけ?あんな感じのさ。
そしたら、その子はその扉を空けて、何か楽しそうにしてんのね。
「何見てんの?」って聞いたら、「見たい?」って聞くのさ。
もちろん「見たい」って答えると、「見せてやんない」とか言うわけ。
意地悪されたと思ってさ、「見せてよ!」って言って、軽い喧嘩になったの。
でも結局見せてもらえず、その日は泣いて帰ったわけ。
でも何か気になるでしょ?そういうのって?
だから、次の日かそのまた次の日かわかんないけど、
まだ夏休み中だった日にさ、一人で見に行こうと思って、初めて一人で遠出したわけ。
うろ覚えだったけど、二時間ほどかかって、何とかそこまで行けたのね。
そんで神社の裏手に回って、扉の前でしばらくドキドキして。
よーっし、と覚悟を決めて開けたら、そこは何か普通の部屋でさ、大人がひとり漫画読んでたの。
ボケ~っと見てたら、その大人の人が気付いてさ、何か「ヨッ」とか言って笑ったの。
ビックリしちゃって、何も言わずに閉めて逃げ出してさ。
でも気になるから、戻ってもう一度開けてみようと思ったら、扉がないのね。
あれ?間違えたかな?と思ってしばらく探してたんだけど、やっぱり扉はなくてさ。
何か夢でも見たような感じで、帰ろうとしたんだ。
でもガキだから帰り道がわかんなくなっちゃって、近所の商店街みたいなところで泣きそうになってたのね。
そしたら男の子が出てきて、何も言わずに家まで送ってってくれたの。
とまあこんな感じで、その後少しして引越ししちゃって、男の子とは会えなくなっちゃってさ。
手紙を書こうとはしたんだけど、親が知らないって言うから住所もわかんなくて、そのままそれっきり。
とまあ、ここまでが思い出した話でね。
で、俺が見たのはその男の子だったから、しばらく後には自分が見に来るのかな?と思ってたのね。
そしたらやっぱり来ましたよ。男の子が来てから1ヶ月ぐらい後でした。
眠れなくて夜中に漫画読んでたら、最初と同じように視線を感じて、
ふっと見たら、バカ面下げた自分がビビッテた。
自分も予想はしてたといえビビッちゃってさ、「いょぅ 」ってな感じ声ひり出して、薄ら笑いみたいな感じでなんとか笑ったのね。
したらガキの自分はびびっちゃって、いきなり消えちゃってさ。
こっちも緊張が解けて、しばらく気の抜けた状態になってましたよ