今から20年ほど前、夜中に山道をドライブしていた。場所は群馬県上野村の御巣鷹山に向かう林道。
小海からぶどう峠を超え、しばらく進むと、道路の真ん中に人が見えた。
車のスピードを落とし近づくと、
その人は『おーい、おーい』というような感じで両手を振っていた。
俺はなんか事故でもあったのか?と思い、車を徐行させると、
その人はダッシュで逃げて、橋を渡って横道に入ってしまった。
そのまま徐行して近づくと、横道の奥の方で人が見えた。
再び両手を大きく振っている。
その道に入ろうとすると、再びダッシュで逃げる。
なので、その道に入るのを止めた。
もし事件や事故ならば、車に近寄って俺に助けを求めるはずだが、なんであいつは逃げるのか?と思ったが、
場所をよく考えたら、もしかしてと思い、俺の方が逃げ出した。
もし両手を振る人の方に進んでいったら、どこまで行ったんだろうか。
1997年に似た様な体験をした。
1997年晩秋、本州某所の林道上50メートルほど先に、身長2メートル強で人型のものが手を振るのを複数人で確認。
ある程度近づくと山側の茂みに入る。
何かトラブルかと思い、声を掛けるが返答は無し。
気味が悪かったが、無視して2キロメートルほど登ると、またさっきのと同型のものが手を振っている
また例により、近づくと隠れる。
そこで茶を沸かし煙草を吸いながら、後を追うか相談。
トラブルであれば返事をするはずだと結論づけ、無視することになった。
以後人型のものは出なかった。