はとこのドッペルゲンガーが俺かもしれない

前に親から聞いた話なんだけど、怖くもないし文章も下手なので暇つぶし程度にどうぞ。俺の母親の田舎は静岡にあるんだけど、その静岡に住んでいた俺の“はとこ”の話だ。

俺の祖父は11人兄弟の生まれで親戚の数が多く、俺にもたくさんの“はとこ”がいるらしいんだけど、みんな住んでる所がバラバラで、実際に会ったことのある人なんてせいぜい1人か2人程度。その大勢いる“はとこ”の中で、ちょうどおれと同じ歳くらいのやつに一人、俺に顔が瓜二つのやつがいた。実際に俺はその子を見たことないので分からないが、母親曰く、親戚連中はその子と俺を見分けるのに一苦労してたり、祖母もその子を俺だと思って、ずっと俺の名前で呼び続けたりしたことがあるくらい。仕舞いには、その子が祖父の家を訪ねた時に、飾ってある俺の写真を見て、何で自分の写真が飾ってあるのかと、疑問に思ったほどらしい。それで結局、その子は面白がって俺の写真を家に持ち帰った。

その数日後に、その子の母親が学校に用事があったもんで学校に出向いたが、生徒の下校時刻と重なってしまった。その子(当時、小学1年生だった)が心配するといけないと思い、家に電話を掛けたんだと。すると出たので、学校の用事で遅くなる旨を伝えて電話を切ったと。母親が学校の用事が終わって家に帰ると、家の前の通りに人だかりが出来ているのが見える。何事かと思って見てみたら、その子がランドセル背負ったまま血だらけで倒れていた。どうやら車にはねられたらしく、もうその時には息は無かったそうだ。

先に帰っていたその子の兄貴によると、どうやら電話があった後に、その子が母親を迎えに行こうとしたのを一回兄貴が止め、兄貴が友達の家に遊びに行った後に、母親を迎えに出掛けたところを車にひかれたのではないか、とのこと。…という話。別に怖い話じゃないかもしれないんだけど、たださ、俺の写真見た数日後に死ぬってのは、何か不気味って思ったので載せてみました。

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