神社の猫の大移動

不思議な体験といっていいのかわからないが、近所の神社に住んでた猫が少し変わってたな。といっても見た目はわりに普通の猫で、所謂トラ猫というヤツ。でも、変わってたというか、何か身体能力が並の猫じゃないカンジだった。別に変ではないんだろうけど、木の上を走り回ったり、枝から枝に飛び移ったりまでしてて、子供心に猫ってすげえんだなあって思ってた。鳥居の上で寝てるのを見たという友人もいたし、神社にいるから余計すごく見えたのかも。

それでその神社で遊んでたら、一度なんかのすっげえ叫び声と、ばさばさばさっていうでっかい音が聞こえてきたんだよ。何だ何だ!って友達と神社の周りの森に入っていったらさ、例の猫が何か緑と赤の塊を咥えてんのな。よく見たら、猫と同じくらいかもっとでかいキジだった。冬には友人が「田んぼであの猫が白鳥と戦ってたぞ!」って言うもんだから見に行ったら、雪の中に白い羽と血がめちゃくちゃに飛び散ってて、やっぱりあの猫が、ズルズルーって山の方に立派な白鳥を引きずってくとこだった。

で、こっからが不思議体験なんだけど、その神社には他にも結構な数の猫がいたんだよ。神社だけじゃなくて町内にも首輪をしてない猫が結構いた。というのも、親の話だと、ある家がつがいの猫を置いて引っ越したらしくて、その猫がどんどん首輪無しとして増えてったらしい。でもある日、スポ小から帰ってくるときに、神社の猫がその例の猫を先頭にして5、6匹くらい向こうから歩いてきたんだよな。その時は「猫ってこんなに集まって動くんだなあ」なんて珍しく思った程度だったんだが、次の日にあることに気づいてびっくりしたわ。神社にも町内にも、首輪なしの猫は一匹もいなくなってた。

ホントに親とか町内の大人もみんな不思議がってたんだけど、俺はあの猫が他の猫を引き連れてどっかに移動してったのかな、なんて思った。でも、今思い返せば猫がそんなことすんのかなあ・・・とも思う。

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