小学6年のとき、祖父の軽トラの荷台に乗って、ど田舎の山の中をドライブしてもらった。運転席とかの人が乗るスペースに背中を預けて、足を投げ出して座って、後ろ向きに流れていく景色を従姉妹らと眺めていた。
するとふいにポンッ!っていう軽い音がして、喉に何かが入ってきた。何かが口から入ってきた感覚で、喉に何かが詰まってる感じ。私は口をOの形にしたまま軽く呼吸困難になった。その様子に驚いた従姉妹らは運転席の窓を叩いて、緊急事態を祖父に知らせ車を停めた。祖父が「どうした?」と言いながら降りてきた。
私は苦しいと祖父に伝えようとしたら、激しく咳き込んだ。そしたら、ジブリのまっくろくろすけみたいな黒い何かが口から飛び出した。 そしてそのまっくろくろすけは軽トラの荷台の隅っこを結構な速さで移動して、軽トラの下の方に落ちてった。気がついたら喉の詰まりはなくなってた。驚いて従姉妹らとしばらく顔を見合わせてた。でも祖父には見えて居なかったようで、「なんだ?タンでも絡んだか?」と笑ってた。
何かの虫かなって思ったけど、正面から風を受けてたわけじゃないし、喉から出てきたやつの動きは虫には見えなかったし、 なんだったんだろうなーと。今でもお盆とかに従姉妹と会うとその話題になるw