冬山遭難者の遺した日記

知り合いの話。冬山で遭難した登山者が見つかった時のこと。捜索隊に加わっていた人から、こんな話を聞いたという。

遭難者はメモ帳に、死ぬ寸前まで日記をつけていたらしい。日記の最後の方は飢えと寒さのためか、字が乱れていて読めたものではなかった。しかし日記の最後に書かれた二行の文章だけは、はっきりと読むことができた。

 おとうさん おかあさん もうかえれません ごめんなさい
 たのまれたので かきました

まるで子供が書いたような下手な字で、平仮名だけが使われていた。字は強い筆圧で書かれており、遭難者の書いた字体とは明らかに違っている。遺族にメモ帳を渡す時には、最後の一行は破りとったということだ。

『冬山遭難者の遺した日記』へのコメント

  1. 名前:匿名 : 投稿日:2016/12/06(火) 09:56:01 ID:
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    誰?
    救助すると自分も危ないと判断した?
    それにしても下山なりしたら通報するよね

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