代々受け継ぐ「徳家系」

始めまして。まとめサイト見てたら、うちの母方ばーちゃんの事を思い出したので長文失礼します。このばーちゃんはまじない師の家系だったとかで、よく帯状疱疹とかも治していたらしい。とにかく信心深い人で、人がいい。「嫌なことをされたら、その人にいい事で返しなさい」と言って、それを実行するくらいいい人だった。

不思議話1
貧乏だった祖母の家に物乞いの人が来た。なけなしの米をあげたけど、「もっと何かあれば…」と祖母は悔やんでいた。そこへ、東京に出稼ぎに行っている息子から、こっちじゃ手に入らないようなお菓子が送ってきた。祖母は喜んで、息子達に「追いかけていってこれを渡して」と頼んだ。大きな楠の下に物乞いの人が丁度休んでいて、無事お菓子を渡すことが出来た。その人は大変感謝しながら去っていったそう。

それからしばらくして、大雨で土砂崩れがおきた。奇跡的に家は助かり、村の人たちが屋根の修理を手伝いに来てくれていた。でも井戸は泥水だらけになってしまい、お茶を出せない。祖母は困って、どこか綺麗な流れはないかと山を下っていったが、泥水だらけ。そして大きな楠まできたら、なんとその下から綺麗な水が滾々と湧き出ていたそう。「ありがたい」と汲んで帰って、お茶を出す事が出来たそうだ。偶然かもしれないが、場所が物乞いさんにお菓子を渡したところ、というのが面白いと思った。

不思議話2
山から町に下りてきて生活を始めた祖母家族。ある日大火事が起きた。火の手が近所まで迫り、祖母の家も燃えてしまう…!と思った瞬間、風が逆方向に強く吹き始め、家はまったく燃えなかった。近所の家は全焼。その光景は町の人たち皆が高台から見ており、「神風がふいた」「祖母さんは信心深いから、神様が助けてくれたんだ」と言われたそう。

大きな話はこの二つ。祖母の不思議な力は、母と娘の私達に微力ながらも受け継がれている。まず、育てる植物や周りの木々が大きくなる。これで祖母は、食料難の時にも子供達を飢えさせることがなかったそう。母の育てる野菜はことごとく巨大化する。
母はお金に困ると数字の夢を見て、そのパチンコの台に座ったら大勝する。前にそっち関係の人に見てもらったら、「あなたのお母さん(祖母)は大変徳の高い方で、大きな力で守られている」と言われたらしい。祖母の墓参りに行くと、どんな大雨降っていても止みはじめ、墓の周りだけ空にポッカリ穴があいて晴れ間が覗くんだ。とても優しい人だったから、ほんとうに仏様になったのかもしれない。

本当に、どんなに意地悪をする人にも優しくする人で、意地悪な人が「もういい、ごめんなさい」と音を上げるような人だったとか。 好かれていたのは神様だけでなく、動物にも、町の人たちからも愛され、お葬式には人で溢れ帰っていました。お坊さんとも懇意で、お坊さんは何度も「あんな素晴らしい人は居ない」と、泣きながらおっしゃって下さいました。

死に方も見事で、朝花の手入れをして、近所の方に挨拶しておかずを頂き、それを食べて、布団を干してこたつに入り、ポックリ逝ったそうです。まったく苦しんだ形跡は無かったそう。自分で干したふかふかの布団に寝かせられて、穏やかな顔だったらしい。

ちなみに祖母が祀っていたのは先祖から信心している神様だったようです。神棚にはいつもお神酒とご飯が供えられていました。
祖父は熊本の名家の出身らしく、そちらの神様も大切にしていて、お盆になると、小皿に6品くらいのおかず(?)が綺麗に盛られて供えられていました。かと思えば地元のお寺とも懇意で、兎に角そういうものは区別なく敬う人だったようです。

『代々受け継ぐ「徳家系」』へのコメント

  1. 名前:匿名 : 投稿日:2017/06/07(水) 22:53:06 ID:
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    生前に徳を積む行為だよなー
    周囲から菩薩と呼ばれる女性が希にいるというけど、今の常識が通じないであろうセコママやキチママに遭遇しても無事にいられるだろうか?と思ってしまった。

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