描けるはずのない絵

大学時代の話。風邪で高熱にうなされてたんだけど、その日休むと美術の単位を落としてしまうので、必死の思いで学校に行った。その日は裸婦像のデッサンで、半ば朦朧としながらペンを走らせた。

で、だいぶ描きあがった頃、後ろから覗き込んだ教授が一言。
「お前、コリャなんだ」
ハッとして見直してみれば、そこに描かれてるのは、上から見下ろした姿の女性像。やや見上げるこの位置からは、描けるはずの無いアングル。しかし自分では間違いなく、目に見えてるものを写していたはずだった。

つまり何が言いたいかというと、俺は半分逝っていた。
「幽体離脱してました」
教授にはそれで納得していただきました。当方美術評価はA。決してデッサン狂いだったわけではなく、そんなレベルでもありませんでした。

『描けるはずのない絵』へのコメント

  1. 名前:匿名 : 投稿日:2016/11/29(火) 23:06:17 ID:kzNjY3NzI

    納得したのか……。

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