道を歩いていて、迷うはずのないところで迷ったことはないだろうか。例えば、まっすぐなはずの一本道を、まっすぐに歩いていたはずなのに、もといた場所に戻ってきてしまったりとか。そんな時は、このピクシーレッドに遭っているのかもしない。
一本道で迷ってしまうほど強烈なピクシーレッドは、そうそうあるものではないと思うが、自分自身では迷子になるはずがないと思っている場所で、なぜか道に迷ってしまうと言うのは、ちょっとした恐怖である。
実際には方向感覚の錯覚や、単なる思い違いなのだろうが、この現象に遭遇した時の、得体の知れない、漠然とした焦燥感・不安感から、昔の人が妖精ピクシーの悪戯だと考えたのかもしれない。日本的に言えば、“狐につままれた”ということなのかもしれない。