深夜のワープロに打ちこまれる怪文書

ある本に載っていた怖い話なので、知ってる人もいると思いますが…
ワープロがPCにその座を追われる事がなかったころの出来事です。ある人が中古のワープロを買って来ました。最初はなんの異常もなく、普通にワープロとして使っていたそうです。が…

ある日、ふと夜中に目が覚めてみると、電源を切ったはずのワープロの画面に灯りがともっています。そしてその画面には、なんの意味もない…そう、例えば幼児がでたらめにキーボードを叩いたような
;ldhgしgckvん;うhrgtrふggsjkdhgh;k
というような具合に表示されていたのです。彼は不思議に思いながらも、電源を切ってそのまま寝てしまいました。
時計を見ると午前二時四十分。皆さんお察しの通り、次の日も、その次の日も、それは延々と繰り返されます。決まった時間に、何日も…

そしてある日、いつものようにその現象はやってきました。が、その人少々様子が違います。
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
と、「オ」だけがいくつも連なっています見ている目の前で、1文字ずつ増えていくのです。そして
オマエ
彼は慌てて電源を切り、布団の中で朝を待ったそうです。時計を見ると、二時四十分。

次の日になると、彼はそのワープロを質屋に売り飛ばしたそうです。そのワープロは、今でもどこかで、新しい持ち主を待っているかもしれません。どなたか心当たりはないでしょうか…?

メールアドレスが公開されることはありません。