彼女は気が強く、山にも一人で出かけることが多かった。
紅葉狩りに行こうと、秋の谷へ出かけた時のことだ。
通る人とて無い細い道を歩いていると、木立の奥より物音がした。
覗いてみると、少し先の木陰で、大きな猿のような背中が樹の根元を掘っていた。
ここで襲われたら逃げられない!
強気な彼女も、その時ばかりは一人でいることに焦ったらしい。
すると、まるで彼女の心を読んだように声がかけられた。
「襲わんよ。わしはこれでも菜食主義者なんでな」
まさか口がきけるとは思わず呆然としていると、それは立ち上がって振り向いた。
大猿の身体に、初老の男性の顔がついていた。
立ちすくむ彼女を残し、それは悠然と歩き去ったという。
その手には、掘り出したばかりの長い山芋を持っていたそうだ
Warning: Use of undefined constant jn - assumed 'jn' (this will throw an Error in a future version of PHP) in /home/national-p/www/2/kowabanakaii/wp-content/themes/child/functions.php on line 22
E3NTA0MDM
・
ガクブル
もしも草食系男子だったら(”^ω^)・・・