蛙と姉

ある夏の日、家の近くにある川原を歩いていたら、向こう岸にでっかいカエルがいた。
あまりにでっかいカエルだったんで、石を投げていじってみた。
すると、そのカエルが「いてっ!」てしゃべったんだと。
でも、『カエルがしゃべるはずがない』と思って、もう一度石を投げてみた。
だが、やはり石をぶつけられたカエルは「いてっ!」としゃべり、しかも今度は、「何すんだー!」と怒鳴ってきた。
もうびっくりで、逃げ帰ってきた。

で、その日の夕飯のとき。
なんだかねーちゃんが怒っている。
おそるおそるなんで怒っているのかきいてみたら、

「お前、昼間私に石投げただろ」と。

「暑さにやられてぼけてたのかな…」

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