まとめサイトで赤い服の女の話を読んだ。おれ、かなり近い体験したよ。場所は東京。某地下鉄の駅構内。 改札に向かって階段を降りていたら、その途中に変な女が立ってた。立ってたっていうか、なんか、微妙に揺れてるんだよね、前後に。わりと広い階段だったんだけど、その真ん中で、ずっーとゆらゆらしてるの。服装は妙に薄汚れたパステルカラーの2ピーススーツ。で、髪が異様に長い。しかも、髪に隠れて、顔が見えない。まあ、スーツを着た貞子だと思ってもらえればいい。
大阪の人も書いているけど、俺も一見して間違いなく「キ」だと思ったな。姿が異様だったってのもあるけど、東京の人通りの多い大きな駅の階段、しかもその真ん中で、 何をするでもなく揺れてるなんて、まあ、そういう感じの人なのかなって。むしろ「こういう人をモデルに貞子ってキャラができたのかなー」とか思いながらすれ違った。すれ違うときに気になって、足元を見たら、パンプスが潰れてたりして「うわあ。まんまじゃん……」と。
で、しばらく歩いて、改札の前まで来たんだけど、どうしても女の姿が頭から離れないんだよね。で、もう一回、貞子を拝んどくか、みたいな気持ちで振り返った、
女も俺を見てた。あ、前述の通り、顔は見えないので、「『見てる』と感じた」ってのが正しいか。でも、それまで、ずーっと同じ方向でゆらゆらしてたんだよ。それが、俺が振り返ったら、こっちを向いてるんだもの。「見てる!」って思うよ、あれは。
で、これも大阪の人と同じなんだけど、瞬間的に「やばい!」と思った。「こっちに来る!」って。もう、逃げるように改札くぐって電車に乗った。あ、大阪の人との違いは、ここで話が終わるってところ。俺は「見えない人」のはずなので、あれは「キ」の人だと今でも思っている。ただ、階段付近で誰も女を見ている感じがしなかったのは当時から気になった。あんなに異様なのにさ。まあ、東京の人はわりと「キ」を見慣れてるからかもしれないね。
あと、この話、前にもこのスレに投下しようとしたんだけど、キーボード叩くたびに部屋のどこかで小さく「キー」って音がするんだよね。で、叩くの止めると音も止むの。でも、お構いなしに叩き続けて、「だいたい書けたなー」と思ったときに、急に携帯が鳴ってさ。ワンコールで切れた上に、非通知だったけど、まあ、偶然だよな。そのときは、びびってテキストファイルごと捨てたけど(笑)
以上、大阪の人にはとても及ばない話だけど、もし、スーツ貞子が「そういうもの」だとしたら「全然、普通に見えるものだな」と思う。