むかし登山してた時に、舗装された登山道の横の獣道を、羊に足を50本ぐらい生やした変なやつが駆け降りていった。
めっちゃ速かったから殆ど一瞬しか見れてないけど、間違いなく羊だった。モコモコしてた。
ただ足だけがムカデみたいにいっぱいあって、それをグワーと蠢かしながら斜面を駆け降りていった・・・
何だったんだあれは?
—
サンカの昔ばなし
『ものすごい速さで山を下っていくモノ』の話。
僧形の人だったり、猪のような獣だったり、笑う巨大な顔だったり、熱風だったり、
モノは語り手によって変わるけど、とにかくすごい速さで山を下る。
その風下にいるとあたるとか、通り道にいると祟られるとか、あんまりいいものではなさそう。