父の父(爺さん)の話。 俺の上の兄が生まれて2年後、父の実家に遊びに行った後いつも通り家事をしていた母が、突然「ああ、お義父さん、もうすぐ亡くなるんだ」と誰も居ない所で呟いたことがあったそうです。で、後日爺さんの家から危篤、との連絡があり、そのまま息を引き取ったそうです。
母の父(爺ちゃん)の話。 爺ちゃんは、病気で母の二番目の兄の家に養生していた時期がありました。ある日、母が仕事に行こうと準備していたら、 突然寒気、体が重たくなる、という症状に見舞われ、何故か「もしかして爺ちゃん死ぬんじゃないかな」と思い仕事に行くのを躊躇ったそうです。
母の姉も似たような症状に見舞われ、同じように爺ちゃんが死ぬんじゃないか、 と母に話していたそうです。そんなやり取りをしてる最中、二番目の兄の家から電話が。 「爺ちゃん、亡くなっちまったよ」と。
全部似たような話ですがもう一つ。母の姉の話。 姉は白血病で入院してました。(当時、白血病はほぼ絶望的と言われてた。)もう危ないな、と母も分かっていましたが、いつもの様に漠然とした「もうすぐかな」とかは無かった様です。
そうして、日々普通に過ごしていましたが、突然何も無いところで思いっきり転んだことがあったそうです。怪我はしませんでしたが、何故かずっと足の痛み、寒気に襲われ、風呂に入っても寒気は取れず。そんなとき、突然母の視界の横?の方に姉の顔がフラッシュバックの様に、パッ、パッ、と写ったそうです。そんな現象が起きて暫くして、病院から電話がきました。「お姉さんが危篤状態なので、急いで来てください。」との連絡でした。病院に向かいなんだかんだやってるうちに、母の姉はそのまま息を引き取りました。
ちょっとそれますが、母の不思議体験。母が仕事(その時はトイレ清掃)で男性トイレに入ったら、突然黒い影が凄い速さで奥の個室に入って行くのを目撃したとか。それも毎日、同じ男性トイレで。母は、この世の人じゃないんだなー、感じたそうです。そして、また黒い影が奥の個室に入った時、母はこう言い放ったそうです。「私じゃあ、何もしてあげられないから、他所へ行きなさい。」と。
すると、次の日からその男性トイレに入っても、もうその黒い影は出てこなかったそうです。母曰くそういうモノは、見える人は何かしらしてくれる、と頼ってくるから、何も出来ない、とハッキリ伝えるのが良い、と俺たちに教えてくれました。
まぁ亡くなった人達の全員は皆そこまでいってる人だったのでもしかしたら違うのかもしれません。