【妖怪の怖い話】福島の女髑髏の妖怪「狂骨」

喪女は死んでも喪女なんだなぁ、と思った昔話。

その昔、福島県には狂骨という妖怪が出たそうだ。狂骨は歩く女の髑髏であるという。この狂骨であるが、実は名前の響きの禍々しさとは裏腹に、全く悪さをしない。ただ「歩く髑髏」なのだという。生前はあまりの醜さに誰にも相手されなかったが、死んで骨になってみると意外にスタイルがよかったことに気が付き、死後は自慢のスタイルを自慢するため、夜な夜なカタカタと音を立てながら一人ファッションショーを開催しているのだ。しかしこの狂骨は、高僧とか修験者のような霊的に強い人に出会うと、その場でカタカタと崩れてただの骨になってしまう
そしてその高僧や修験者が通り過ぎると、再びカタカタと人の形を為し、一人ファッションショーを再会するのだという。

この狂骨の好物は獣や魚の骨であり、腹が減るとこれをしゃぶるそうだ。しかし、お盆には骨は生臭物であるからといって断食し、骨をしゃぶらなくなるという。そういうわけで人々はこの狂骨を「なんといじらしく、慎ましい女の物の怪であろうか」と言って特別嫌わなかったという。

喪女は死んでも物の怪になっても、低姿勢で、控えめで、慎ましいのだなぁと妙に感心した昔話。

※狂骨(きょうこつ)は、日本の妖怪の一種。鳥山石燕による江戸時代の妖怪画集『今昔百鬼拾遺』の中で白髪の生えた骸骨姿の者が、白い衣を纏った幽霊のように、井戸の中から釣瓶に吊られて浮かび上がった姿として描かれている。狂骨は井戸から現れることと、凄まじい怨みを持っていることが語られているが、具体的にどのような妖怪なのかは判明していない。

『【妖怪の怖い話】福島の女髑髏の妖怪「狂骨」』へのコメント

  1. 名前:匿名 : 投稿日:2018/05/16(水) 22:04:41 ID:
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    E0MzczOTQ

    青森の「骨女」と同じ行動とってるね。あっちも骨格美人
    女は中身だぜ

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