友達に聞いた話で怖くないけど。俺の友達は昔、家族で仲の良い家族と一緒にY県の川沿いにあるキャンプ場に行く事が恒例だったらしい。そのキャンプは友達が小学校低学年ぐらいから続いていて毎年深くて綺麗な川で仲の良い家族の子供と泳いで遊んでいたという。その川は水深が7~8mとかなり深いが水が綺麗なので底がよく見えたようで昔から底には10tトラックの古タイヤと金属でできた箱が沈んでいたのが毎年印象に残っていたらしい。それから年が経ち中学生になった友達が恒例のキャンプ場で箱には何が入っているのか気になり、昔は深すぎて無理だったタイヤの横の箱を取りに潜ったそうだ。川から上がって箱を見るとコケは生えていたが少し錆びていただけの小さな南京錠がかかった金庫だった。もしかしたらお金や貴金属が入っているかもと考えた友達はなんとか金庫を開けようと四苦八苦し、どうにか南京錠を壊して開けてみると中には水と生きた鮎が4匹入っていたという。錆びによる穴はなかったし何年も前から川底にある金庫なのでカッパの金庫だったんじゃないかなと思ったそうだ。