【山の怖い話】放置されて逆恨み

営林署で働いていた祖父の話。山仕事をして死体を見つけると、死体をそのままほおって置くことがあったそうです。理由は下手に警察とかに通報すると事情聴取とかで丸々一日仕事がつぶれてしまうから(;´Д`)よほどの山奥で死ぬ人は少ないようで、他の誰かが見つけるだろうというのも理由のひとつ。(山菜とりの人とか)祖父の仲間が一度、山で首吊りを見つけ、やっぱりそのままにしてほおっておいたそうです。そのしばらく後、その人が頭は頭がおかしくなってしまい、仕事に出てこれなくなり、以下のようなことを延々と呟くようになってしまったそうです。

「首がもげる。誰もこない。首がもげる、首がもげる。首がもげる
 誰もこない。首がもげる、首がもげる。首がもげる。誰もこない。
 首がもげる、首がもげる。誰もこない。首がもげる、首がもげる。」


首吊りの話を聞いていた祖父は、警察に連絡をし、死体を捜したそうです。祖父と警察の人が死体を見つけたとき、死体は首が伸びた状態で木にぶら下がっており、おろそうと近づいたとたんに、嫌な音とともに首がちぎれたそうです。祖父は「お前さんの首が千切れたのはかわいそうだが、こんなところで首をつるあんたが悪い。あいつを恨むのは筋違いだから、元に戻してあげておくれ。坊さんに頼んで念仏唱えてもらうから」と、死体に語ったそうです。

その日戻って仲間の家に行くと、その人はおかしくなっていた間のこともろくに覚えていないような様子でけろっとしており、、祖父が死体を警察に処理してもらったと話すと罰当たりにも「ばか!あんな死体のことなんてほおっておけばいいんじゃ!明日の仕事がつぶれてしまうだろうが!」と祖父に怒ったそうです。でも、その後その人は健康そのもので、今も元気にご存命だそうです(‘A`)

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