子供の頃に近所のお好み焼き屋の個室に、足元に小さい襖がついているのがいつも気になっていた。ある時たまりかねて開けみた。襖の向こうは暗くて広いスペースがあって、それを見下ろす形になっていた。
そのスペースの中央辺りに街灯のようなものが一つだけあり、薄ぼんやりと灯りが点っている。そしてその灯りに照らしだされて、灰色がかった緑色の鬼(っぽい何か?)が2体で牛車を引いている姿勢で固まっていた。お好み焼き屋があるのは住宅密集地なので、そんなスペースが地下にあることは100%ない。
あれは何だったのだろうか。