テレビ番組であるタレントが幼少期のころに体験した怖い話を語っていました。そのタレントが幼少期をすごした家の近所にはお寺があり、そのお寺に「首吊りの木」とよばれる木があったそうです。ときどきそのお寺で自殺する人がいるのですが、かならずその木で首吊りをして自殺をしたといいます。しかもその木には自殺した人の顔が浮かび上がっていたといいます。
番組ではこの芸能人の話を検証しようという企画が始動しました。幼少期に住んでいた街へ行き、タレントと一緒にお寺を探し、ついにそのお寺を見つけることに成功しました。お寺の中に入りましたがさすがに幼少期の記憶は曖昧で、タレントはどの木なのか判断できませんでした。
すると偶然にもそのお寺でよく遊んでいるという小学生がやってきました。小学生に取材をすると、「あの木、自殺の木や」と指差します。指の先には樹齢何百年だろうという感じの大きな木が一本立っていました。その木にタレントが言うように人の顔が浮き上がっているのか探しましたが、ついには見つけられませんでした。番組ではゴツゴツした木の表面が人の顔に見えたのだろうと結論づけ企画を締めました。
しかし、実は異変はきちんとカメラに収められていました。この木を撮影したときだけ、画面がモノクロになるのです。お寺に向かうまでの道での撮影や少年へのインタビュー、ほかの部分はカラーなのです、いわくつきの木にカメラを向けた時だけなぜかモノクロになり、カメラの画面が木から外れるとカラーに戻る。こんな謎現象が発生したのです。カメラの故障かとも思いましたが、カメラマンいわくそのカメラでは二度と同じ現象は起きなかったそうです。いわくつきの木から発せられるマイナスのパワーがカメラに影響をおよぼしたんでしょうか。