ウカツにもメモとるの忘れてたため細部うろ覚えで恐縮なんだけど、完全に忘れてしまわないうちにカキコさせてもらいます。母方の祖母の家で伯母に聞きました。
伯母が小学生だった頃、近所（というか村の中）にお父さんが病弱だとかで、貧しい暮らしの家があった。息子さんも一生懸命働いていたもののなかなか暮らしは楽にならなかった。そんなある日、その息子さんが不思議な夢を見た。観音様だか亡くなったお母さんだったかが夢枕に立って「明日の早朝、海岸に行ってみなさい」と言う夢だったそうだ。
翌朝、お告げ通りに朝早く海岸に行ってみると、なんとそこには大きなクジラが打ち上げられていた。そのクジラ肉やら鯨油やらを売ったおかげで、一家の生活もだいぶ楽になったということだ。伯母も、先生に連れられて学校のみんなと解体作業を見学に行ったのでよく覚えているとか。あとになって、件の夢の話を聞いた村の皆は「神さまが、親孝行な息子さんにご褒美を下さったんだ」と噂しあったそうな。
時代的に戦中～戦後すぐくらいのはずだけど、そんな日本昔話みたいな話が出てくるとは思わなかったんで驚いた。山陰地方の離島にある、海沿いの小さな村の話だ。