【癌患者を見分ける力】ずっと隠してきた俺の特殊能力について

色々落ち着いたからまとめるついでにちょっと話したくなった。当方男です。
まず幼稚園年中から年長にかけて肺炎で入院した時の話。この辺の話は両親から聞いた分も含まれるからちょっと怪しい。元々父方の祖父母と暮らしててそれなりの田舎なんだけど、肺炎にかかって電車で二駅ぐらいのところにある、大きい病院に入院した。ただ、入院したは良いけど熱が下がってしまって、身体は元気だから点滴は打つけど、子供用のコロコロ持ってあっちこっち歩き回ってた。その病院で動ける子供が自分だけだったから、若い看護師の後ろ付いて回ってたらしい。

それでいろんな病室に行ったんだけど、たまたまぶつかった男性(20代前半)に「おじちゃん臭い」って言っちゃったんだわ。そしたらその男性が「もうおじちゃんって呼ばれるのか…」って冗談でいってくれて、奥にいたオッチャンとかが笑いながら「俺は臭いか?ん?」みたいなこと言ってきた。そこで嗅いで「臭くない」って言ったら他のオッチャンとかが「俺は?俺は?」みたいになって、いろんな患者を臭い臭くないで判別して歩いてた。看護師ふくめて臭いって言われた人も笑いながら見ててくれたらしいんだけど、たまたま臭いって言ってるところを両親に見られて親大激怒。頭殴られて大号泣しながら父親付き添いで謝罪して、笑われながら話は終わったんだ。

だけど次の日院長さんに親付き添いで呼び出されて、昨日のことが原因だと思った自分は、号泣しながら両親と謝罪に行ったらちょっと雰囲気違う。まず俺が臭いって言った基準が知りたいとかで、その時はまだ臭いとしか認識してなかったから、だた臭いとしか言わなかった。(今ならわかるが、雨の降り始めの匂いに甘い匂いを足した感じだった)詳しく来てみると、俺が臭いって言った人が5人いたんだがみんなガンだったらしい。

しかもその中の一人は腫瘍の検査中で、結果が出たのは臭いって言った次の日の午前中。だから、俺が臭いと言ったときは、誰もまだガンだってわかっていない状況だった。だからもしかしたらガンの匂いがわかるんじゃないかみたいな話になって、もっと大きい病院(県立とか大学病院レベル)で確認してもらおうみたいな話になったらしい。

色々紹介とかあるらしく、すぐは無理だからとりあえず退院してからまた話を持って行くって結論になった。家に帰ったらどこからか話が漏れてたらしく、俺が病人を見つける能力があるみたいな話になっていた。神の子だとか神童だとか言われて、なかなか大変な思いをして(病を見つけてくれ、とか腰が悪いからさすってくれ、とか不法侵入とかあった)

ようやく大きい病院の方で予定が取れたらしく、電車で3時間ぐらいかけて行ったんだ。そこで複数の人間がいて、この中から臭い人間を探してくれって言われたんだけど誰も臭くない。人を変えてもだれも臭くないってなって、そのまま終わりになった。「子供の言う事だから嘘だったんでしょう。ガンの人を当てたってのは偶然でしょう」って言う結論で終わったんだけど、それで終われなかったのは近所の人たち。「ここの子は嘘つきだ」とか「ダマされて本当に病気になったらどうする」とか言われた。それで、このままだと気まずいし、小学校に入る前に引っ越そうって話になって、母方の祖父母のいる近くに引っ越すことになった。

これが初めての不思議な話。その後両親から「匂いのことは言っちゃダメ。たとえ感じても何もない振りをしなさい」って言われて、それに忠実に小学校生活を送っていた(実際ほとんど感じることはなかった)それで中学に入って最初の担任が理科の先生(40前半の男)だった。その先生にあった瞬間に例の匂いがして「この人ガンだ」ってわかった。

親からは絶対言っちゃダメって言われてたんだけど、小学校の頃と比べてすごいいい先生だし(子供相手にもちゃんと誠実に話してくれる感じ)、言わずにガンが進行したらいやだなって思って、GW前に相談があるって言って理科準備室で「先生はガンですか」ってたずねた。今考えるとすごい失礼なガキだが先生が「なんでそう思った?」って聞いてくれたから、誰にも言わないでほしいって話をして、ガンの人の匂いがするって話をしたんだ。

そしたら「前、肺がんになったけど手術で取った。一応再検査してみる」って言ってもらえた。(その後の話で俺の話を信じたわけじゃなく、定期検診のタイミングだったらしい)それと「ガンが見つかっても、このことは誰にも話さない」って約束してもらえた。GW明けに先生から呼び出し受けて話を聞きに行ったら「ガンが再発していた。ただ初期だからすぐに治療すれば大丈夫」とのことだった。その後病院に行って無事治ったらしく、先生からは「命の恩人だ。なんでも相談してくれ」って言われた。自分も理科が好きだったし、化学部に入っていろいろ実験したり文化祭とかではっちゃけまくった。先生とは卒業しても仲良くしてもらってて、20年近くたった今でもたまに遊びに行って囲碁打ったりする仲になった。

これが二つ目の不思議な話。
その後医者になろうと思ったけど、高校時代に挫折して普通の大学行って、結構有名な企業に就職できて、あまり実家に帰らずに働いてた。その間も匂いを感じてたんだけど、信頼できる上司とか大学時代の友人とか、ある程度知り合いで口が堅い人以外には分かってもいっさい言わずに生活してた。

その後妹が結婚して姪っ子が出来たんだが、マジ可愛いくて目に入れても痛くないというのはこういう事かと実感した。姪に会いたくて、妹とタイミングを合わせて帰省するくらいだった。この前その4歳の姪っ子に「臭い!」って言われて「俺もうそんな歳か…」ってショックを受けたんだが、その瞬間に両親から病院行けって言われた。それでようやく「あれ?俺ガン?ってか姪っ子も匂い感じるの?」とか思いつつ、結構有名なガンの治療をやってる病院に行ったら、すごい初期の胃がんが見つかった。

ただ病院も驚くぐらいで、ほんとに発見できるぎりぎりの所だったらしい。なぜこんな早くこれたのかって驚かれるぐらいだった。無事治療も終わり、寛解とかいう状態になったという記念。病院はPC持ち込みOKだったから暇つぶしに書いてみた。

『【癌患者を見分ける力】ずっと隠してきた俺の特殊能力について』へのコメント

  1. 名前:匿名 : 投稿日:2017/08/28(月) 13:43:28 ID:
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    なんともすごい。。匂いで癌の話は聞いたことはあったけど

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