下半身のない兵隊が必死の形相で匍匐前進していた

大阪の心霊スポットで有名な山でのお話。とある暴走族グループがその山で走ろうということになった。バイク数十台が先行して走り、頭が一番後ろを四輪で走っていたそうだ。

峠道にさしかかったところで頭が自分より後ろにバイクが走っているのが見えた。
「あの野郎、トロトロ走りやがって。気合いれてやるか」
頭はスピードを落とした。やがて前の集団と距離が離れていき、後ろのバイクとの距離が縮まっていく・・・

そこで初めて頭は妙な事に気付いた。ライトがついていないのだ。シルエットでバイクだという事は分かる。しかしライトがついていない。はっきりいって峠道をライト無しで単独走行するのは非常に危険なはずだ。しかし、バイクは近付いてくる。そして横に並び怒鳴ろうと窓をあけた時に頭は硬直した。

なんと下半身のない兵隊が宙に浮いた状態で必死の形相でほふく前進をしていたのだ。驚いた頭はそのままスピードをあげ集団に合流し、その日はすぐ解散した。その日以来、彼らはその山で集会を行うのをやめた。

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