知人の話。ずいぶん前の丹沢での出来事だ。今はダムになっている、近くの山に入った。山道の途中で休んでたらしい。道から外れたところはクマザサが茂っていて奥の方の木のところにアケビがぶらさがってた。
ぼんやりとそれを見てたら下の茂みから手が出てきてそれを掴んだ。もぎ取っては引っ込みまた手が出てきて3つとった。その手が異様に長かったらしい。手首から肘まで1mくらい。肘から下はクマザサに隠れて見えなかったが見えてる部分だけでも1m以上。手は普通だったから殊更異様に見えた。色は白く見えたが周りが暗かったのと茂みの色から余計そう見えたのかも。
驚きのあまり動けず立ちすくんでいたがそれきり出てこず。茂みを移動する様子もなくあたりは静まり返っていた。いやな感じがしたのでゆっくりと山道を戻って帰ったらしい。猿にしてはでかすぎたので、けっきょく何かわからなかったようだ。見間違いだったのかもしれないとも言ってたが。