サドルにいた黒い塊

ロードバイクにブルべっていう競技があるんだ。それは100km~600kmくらいを時間制限付きで走破するものなんだ。
そのコースは基本平坦な道なのだけれども、やはり日本だからコースに山が入ることも結構ある。

これは競技中ではなく個人練習中のことだが、現在大学生で、休講が続き1日ポッカリ空いたこともあり、400kmほどを1日で走破して戻ってくるというルートを走ることにしたんだ。
そのルートはちょうど山の頂上付近で折り返して同じルートで帰る定番のルートで、車も少なく道路状況もいいため、ちょくちょく時間が空いた時に走っている安定のコースだった。




走り始めたのが昼の11時ごろで、順調に進み、丁度夜の12時手前には折り返し地点の販売機で休憩をしていた。
体もいい感じにあったまっていて、体の不調も無く、これはいい感じだなっと軽くストレッチをしていた。

五分十分で補給も終え、さーて楽な下りだ!と思って自転車に跨ったのだが、なんか尻がおかしい。
グニュッっという感触。例えて言うなれば、硬いスライムを尻で踏んだ感じ。
うわっ!小動物でも踏んだか?うわーなんか潰れた感触あるし見たくねえ・・・と思って自転車のサドルを見ると、
黒いものが付着している。
どうやら生き物ではないらしい。
そーっと触れようとすると、光学迷彩のようにサッー!っと消えてしまった。

その後なーんにもなく家に帰ったが、今思うとあれは『まっくろくろすけ』だったのかな。

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