妖怪・怪異・八百万の神々

【酒飲み大蛇】俺の田舎には山中の蛇に酒を捧げる風習がある

うちの田舎は瀬戸内海に浮かぶ島なのね。で、小さいながらも一応、山はあるのね、名前は知らないけれど。昔は3年に一回大甕に酒を一杯入れて山中の祠にささげてたんだって。
何のためかというと・・・大きな蛇がいてそれを飲むんだって。で、供えて3年後に行くとちゃんと空っぽになってたんだって、ま、みんな「蒸発してる。」って思ってたらしいけどね、で、ここからが本題。

ある日、農作業をする為に一人のお爺さんが山に登ったそうな。一生懸命働いたおじいさんはお腹がすいたので昼ごはんを食べ、食後の一服を始めたそうな。なかなか晴れた良い日だった。で、煙管の灰をポ~ンと落とした、、、グラリ、、、、。
「ん?地震かの?」
もう一度、残った灰をポ~ン、、、グラグラグラ、、、、、。どうやら、腰をかけていたコケだらけの大木は大きな蛇だったそうな。