妖怪・怪異・八百万の神々

防波堤から垂れ下がる背鰭の主

中学の頃、静岡の御前崎に友人と釣りに行きました。早朝、暗いうちに湾内部まで付き出た防波堤まで行ったところ、防波堤の上になんか変なものが・・・

それは、防波堤に沿って10mくらいの長さで体高は30cmくらい。色は黒というか、こげ茶色というか・・・。どっちが頭で尻尾なのかはわからず、片方は防波堤のほうから海のほうへ出て垂れ下がってました。三角形の蛇に背鰭が生えたような姿で、背鰭はうねうねと規則正しく動いていました。

友人と二人でぽかーんと眺めていると、そいつは端の方からズルリと海に入り、そのまま消えてしまいました。急いでそいつがいた辺りに近付いて見たけど、いた辺りがちょっと湿ってるだけで、どこにも見当たりませんでした。なんだか気味悪くなり、その日はそこの場所での釣りを止めて、他の所に移動しました。いまでもその友人と酒飲んだりするとその時の話が出ますが、いったいなんだったんでしょう?