妖怪・怪異・八百万の神々

顔面蒼白トイレ

小学の時の修学旅行にて。
同部屋になった友人が、夕飯の後にトイレに入り、何かガタガタしていた。うるせーなと、他の奴らがトイレの方向に近づいた時、ドアが突然バタンと開き、顔面蒼白な友人が小便撒き散らしながら部屋に飛び込んできた。文句を言いに近づいた友人数人にも小便が引っかかって大騒ぎになった。

何でも、トイレで用を足していた時に、窓の外にひょろ長くてほっそりとした白い女がこっちを覗いていたらしい。ビックリした瞬間、何故かその白い女がトイレの中に入ってきて、ズボンを脱がされそうになり、パニックになって暴れた音がガタガタという音で、慌てて外に出たもんだから、途中で小便を止める事も出来ずに撒き散らしたわけだ。そして、その友人はズボンと下着をはいていなかった。

騒ぎに先生が入ってきて、全員廊下で正座させられる羽目に。友人のズボンと下着は、ホテルの脇の路地で発見された。そして、騒ぎに飛び込んできた若い女の先生の背中には、たぶん友人が見たであろう、ひょろ長い女がくっついていた。